新規出店の際に改装費用を減らし、設備機器などの投資を減らす事のできる居抜き物件は、初期投資と早期の営業による収益確保が期待できるのが特徴です。その理由として同業他社の既存店舗の譲渡を受けることの他に、顧客層の獲得も期待できることが挙げられます。そのため個人で店舗運営を考えている方やチェーン店などで新規出店を計画している企業の中では、最初から居抜き物件を探している場合もあります。
そんなメリットの多い物件である居抜きの注意点も確認しておく必要があります。ここでは、飲食店経営を目指す方等の為に「什器・厨房機器編」として考えてみます。飲食店の什器・厨房機器で考えられるのは、箸、ナイフ、フォーク、お皿、フライパン、鍋類など数多くのものがありますが欠けていないか、サビや焦げがついていないかなどを自分の目で確認しておきます。これは食器類だけでなくイスやテーブル、カウンターなど譲渡されるもの全てが対象になります。厨房機器類の冷蔵・冷凍庫、シンク、コンロ、空調などはサビや焦げ、傷だけでなく、使用に耐えられるか確認しておく必要があり、厨房機器の生産年と使用年数を確認しておく必要があります。
さらに重要な点として、何を譲渡するのか店舗の経営者に直接確認しておくことが大切です。これは、引渡しの際にすでに厨房機器が運びだされていることへの対策です。また営業に欠かすことができず、忙しい時期に故障しがちな機器類は、あらかじめ厨房機器専門店などで代替品を確認しておくことで確実な営業を期すことができます。
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